天窓とオーストラリア

今日、歯医者の治療室でふっと見上げた先に天窓があった。

そこから降り注ぐ光をみて、オーストラリアのことを思い出した。

友達のホストファミリーの家のシャワールームが太陽の光が降り注ぐ気持ちいいシャワールームで歯医者さんの天窓とリンクした。

大学を卒業してすぐ、オーストラリアのちいさな町の小学校で日本語を教えるボランティアに参加した。ほんとに小さな町で今までわたしが暮らした町の中で一番小さい町だと思う。

町にはメインストリートが1本だけあって、そこに行けば必ず知り合いに会う。

1年の間に5軒のホストファミリーにお世話になった。

これも今思えばとっても貴重な経験だと思う。

同じオーストラリアでも家族によって生活スタイルや料理の味付けが全然違うことを知った。

特に、羊農家のお家でのホームスティは忘れられない。

周りは見渡す限り牧草と小麦畑がひろがる。

一番近い隣人の家までは数キロかかる。

とにかく広大で雄大な景色が180度どこまでも広がっていた。その景色が大好きだった。

学校から帰って、おやつを食べてひとりでその広大な庭を散歩するのがわたしの楽しみだった。

どこまで行っても行っても同じ景色。ほんと、永遠に続いているんじゃないかっていうぐらい、どこまでも続いていた。

朝は羊の鳴き声で目が覚める、ハイジみたいな生活が好きだったなぁ~。

日本語を教えるのことが初めてでほんとにわたしにとってはビッグチャレンジだったけど、オーストラリア人のおおらかさとやさしさとジョークにたくさん助けてもらい、自由にやりたいように授業させてもらった。

学校が終わるとすぐに家に帰るオーストラリアの先生たち。

「残業」という言葉は彼らの辞書にはないのかも。

4時ぐらいには家に帰って、お茶したり、テレビみたり家で家族と過ごすオーストラリア人。

わたしは何を大事にして生きていきたいかな~って漠然と思ったなあ~。

今のわたしに間違いなく影響を与えてくれているオーストラリアとオーストラリア人たち。

出会えて、そして、オーストラリアでオーストラリア人たちと生活ができてほんとにハッピー。